新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。校友会の皆様、お元気ですか。またいかがお過ごしですか。新型コロナウイルス感染拡大から、今年で2年の月日が経過いたしました。この人類未曾有の危機によって、我々の日常は大きく変化しました。

新たに迎えた2022年は「復興」と「再生」という2つの言葉を掲げて邁進していきたいと思います。「復興」とは立ち直ること。そして「再生」とは新しく生まれ変わることを意味します。私は校友会の皆様と母校・早実とともに新しく生まれ変わることが出来たらと思います。

一昨年と昨年に予定されていた代議員会も2年連続中止となり、各年次の事業計画と決算報告も書面でのご通知となり、充分なご説明を出来なかったことを改めてお詫び申し上げます。そんな日常生活が大きく制限される中で、校友会の活動を活性化させるために必要不可欠な維持費と、クラブ同好会応援募金にも多大なご支援をいただいたことに厚く御礼申し上げます。さらに新型コロナウイルス感染拡大による緊急特別給付奨学金募金にも、多くの皆様からご支援をいただきました。重ねがさね御礼申し上げます。

閉ざされた世の中で、一昨年は中止となった第23回ホームカミングデー校友大会が、昨年11月13日に開催されました。2年ぶりに行われた同大会ですが、感染拡大防止のために懇親会なしの式典だけの開催となりました。一昨年の招待学年を含めた計14学年の卒業生の皆様をご招待することが出来ました。当日は昨年限りで北海道日本ハムファイターズを現役引退した、斎藤佑樹さんも駆けつけてくれました。斎藤さんは2006年、早実夏の甲子園大会初制覇の優勝投手です。「現役引退した区切りの年に母校・早実の皆さんへご挨拶したかった」という意向から、最後に壇上へ上がり、校友の皆様へ心のこもったスピーチを披露してくれました。さらに当日の式典では、招待学年代表者の皆様から、当時は男子校の早実に在籍した「やんちゃ坊主」が繰り広げる様々なエピソードも披露され、小室記念ホールに詰めかけた220余名の校友の皆様と楽しい一時を過ごすことが出来ました。

度重なる試練の中で新たに迎えた2022年はどのような1年になるか。「復興」と「再生」という2つのテーマを掲げて、歩んでいきたいと思います。苦難を乗り越えることによって、再び皆様と一堂に会することが出来たら、そして、皆様と校友会の未来と早実新時代を語り合うことが出来たら、この上ない喜びです。私は、その日を楽しみにしております。

昭和51年卒 校友会会長・池田哲雄